9月4日 治療開始

迷った挙げ句、ブログに書くことに…。

7月後半から、ソウル、ニューヨーク、そしてブラジル、ソウルと、およそ1ヶ月半の長期滞在の途中から、あれはサンパウロに着いた翌日からだった。今までに感じたことのない倦怠感に襲われ、それでも仕事を続け、その後ソウルでの2週間の授業を終え、帰国後すぐに大学病院での診察を受診。検査結果は思いもよらぬ「急性白血病」。翌朝から緊急入院となった。進行の早い病気で、もし来院していなかったなら余命2ヶ月だったと言われ、血液が三分の一しかなく、立っているのが不思議なくらいとも言われた。

細胞レベルの異常から、表面が小さな芽球と呼ばれる状態に陥り、それらが急激に増え、血液が作られていない状態なので、輸血をしながら抗がん剤治療を受ける。30日に入院。カテーテルを喉から入れる施術を受け、点滴(水成分)と数回の輸血を受けながら、最終の診断結果を待つ。輸血を受けはじめてからは、体調も戻り「あー、帰りたい」と思いもしたが、むろんそうは行かず、真面目に治療を受けながら4日間待機。検査結果は「急性リンパ性白血病」と診断、治療方針が決定された。昨日からは無菌室に引っ越し、まずは助走的な治療がスタート。本格的な抗がん剤治療は5日後ぐらいから始まり、ここ2週間がヤマ場と主治医から言われた。白血球が極端に減少するので、合併症への細心の注意が必要とのこと。いずれにしても長期の入院が不可欠。この際、覚悟して、真面目な患者になろうと思う。

無菌室に入って2日目。抗がん剤治療が終わるまでのおよそ1ヶ月間は部屋からは出られず、部屋の中をウロウロ。今日は投薬前の、歯の検診のため、久しぶりに外来へ。それほど日数が経っていないにも関わらず、たくさんのヒトの往来を見るのは、とても新鮮。今のところ、快食、快眠。