6月12日 慢性GVHD

骨髄移植後に起きる慢性GVHDがずっと続いている。拒絶反応の場合は、外からの異質なものを排除することで起きる症状だが、この場合はその真逆で、移植された免疫機能がカラダを攻撃して起きてしまう。顔の発疹はひどくなったり良くなったりのくり返し。最近は目がひどくかゆい。ついつい掻いてしまい、目の周囲が腫れてしまって、今はステロイド剤を塗って対処している。涙腺も攻撃を受け、目の表面は乾燥してしまい、しばらく仕事を続けていると、目がぼんやりとしてきて見えにくい。ずいぶんと視力も落ちてしまったようだ。仕事をするにはあまりいい状態ではないが、頼もしい助っ人がそばにいて、むしろ仕事を手渡すようになり、スタッフの育成にはこの方がずっといいと思っている。がんばって乗り越えようとすると、できない時のもどかしさがどうしても残ってしまう。だからまずは受け入れる。受け入れながら向き合う努力をしていくと、やがて覚悟が生まれてくる。体力の方もまだまだで、加えて筋膜が硬くなり腱が萎縮してしまうので、関節の曲げ伸ばしが多少困難になっている。筋肉を柔軟にする上でも軽度な運動は必須。主治医の先生にも、社会復帰をしていきたいと告げると「応援します」と力強い言葉が返ってきた。入院生活では、ずいぶん背中が丸くなってしまったが、意識して背筋を伸ばそうとすると、気持ちまでがしゃんとしてくる。まぁとにかく粘り強く。