11月29日 ソウルからメキシコへ


3日間のソウルの美術学校での授業は、とても刺激的で学生たちがいきいきしていた。それにしてもソウルは寒かった。朝晩は零下となり体の芯まで冷えてくる。

25日にロスアンゼルスを経由してメキシコでは第2の都市、ここグアダラハラに到着。26日から始まったブックフェアーに「SMALL WORLD」の仲間たちと一緒に参加している。インドからはTARA出版のギタ、パリからレトワゾーのエリザベットとオウド、そしてグアダラハラにオフィスがあるPETRA出版のペギーとダイアナ。ボローニャからおよそ半年ぶりの再会だが、なんとなく旧友に会うなつかしさと、共に行動する同士のような、気の合う仲間たち。翌27日からは連日、講演や取材、テレビやラジオのインタビューなどがあり慌ただしい。30日からは、一日2回のワークショップが12月3日まで組まれており、相当忙しくなる。着いた当初はまるで春のように暖かく、コートどころかジャケットもセーターさえもいらないほどだったが、ところが昨日ぐらいから、急に風が冷たくなり、みんなから「ソウルから冬を連れてきたー」と言われてしまった。

記:駒形克己