5月13日 ソウル再び



ここソウルでの授業が続いている。1ヶ月前に訪れた際、本づくりのプロセスを講義し、30名のイラストレーターをめざす学生たちとのワークショップが始まった。まずは絵本一冊を、まるごとスケッチワークから台割におとしこみ、全体を想定する。1ヶ月かけて練られた学生たちのスケッチを見ながら、ひとりひとりを面談する。アイデアの修正やストーリーの流れを検証し、その中から5つのイメージを選び出す。これらは来年のボローニャの絵本原画展に出品するために仕上げ、1ヶ月後に再度ソウルを訪れ仕上がりをチェックする。冬の寒さから解放され、あたたかな日差しの中、学生たち一人一人がそれぞれのスタートを踏み出した。