4月23日 公立小学校


今日は朝早くに起き、車で1時間ほどの「クアウタペック」という地域にある2つの公立小学校を訪れた。ここはメキシコシティーの中でも特に貧しいエリアだと言う。行政からの資金援助も容易に得られず、学校の施設も驚くほど貧しく、ワークショップの会場は、図書館と呼ばれるバラックの建物の中で行われた。エアコンもなく、子どもたちの熱気で次第に部屋内はヒートアップしていく。今回のワークショップは、CONACULTAという国直属の教育文化省が行う訪問プロジェクトであり、学校の先生たちからも大きな期待が寄せられていた。ほとんど図画工作の経験がない子どもたちにとって、使い慣れないハサミやのりを駆使しながら作り上げた作品は、まだまだ稚拙なものが多かったが、何かの興味のきっかけになってもらえると嬉しい。「日本からの先生です」と紹介されながらも英語を話し、通訳を通して聞く経験もまた初めての子どもたちは、とても真剣で、まっすぐな目で私たちを見ていた。最後の作品発表では大きな歓声が上がり、ひときわ先生たちへの作品にはより一層の拍手があり、先生たちも照れながらも嬉しそうにしていた。


CONACULTAのスタッフ。左からエダ、リリ、モニカ、エリサ。

通訳のハビエル。連日のワークショップの通訳をずっと務めてくれた。おつかれさま!

山の上にあるもうひとつの小学校。急勾配な坂道にはびっくり。